アルバイトのリーダー

大学1年生の春、生まれて初めてのアルバイトを始めようと思い立ちました。

 

何のアルバイトか?

 

それは個別塾の講師です。

 

ブラックだという噂やサービス残業などという話はよく聞きましたが、昔から友達に勉強を教えることは楽しかったし、やって見たい気持ちがあったので申し込んでみました。

 

そうして塾講師になり初めて“働く”という経験をしました。働けば対価としてお金がもらえる。こんなに嬉しいことはありませんでした。塾講師としても授業以外の作業なども多かったけれども、授業をすることや自分の教えた生徒が成績が上がることなど楽しくバイトをすることができていました。

 

そして、塾に大きく関わっていくうちに教室運営に携わり、ついには講師のリーダーとして教室を導いていく立場になりました。ともに時給も上がっていき、順調でした。

 

しかし、大きくリーダーになって変わったことがありました。もちろん授業も行いますが、同時に教室の方針などを決めていく必要があるのです。初めから大変でした。講師の〇〇が問題を起こしたとか最近講師のやる気が下がっていない?とか、授業をするために塾講師になったのに何でこんなことまでしないといけないの?とか。色々な意見が飛んできます。

 

最初はとても辛かった。やめたくもなりました。でも必死に頑張ったら何とかなるものですね。完全には解決なんてできないですが、頑張るしかないのだなと割り切って今も働いています。本当に色々なことをやりました。失敗もたくさんしました。どこかに答えが落ちている訳でもない。人生は挑戦の連続で成長するしかないのだと痛感しました。これが私の中での自立です。